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登山者のための絵画の基礎知識―絵の具について(その2)
水彩絵の具は、いわゆる透明水彩と不透明水彩(ガッシュ)に分類されます。水彩の面白い点は偶然にできる「にじみ」や「ぼかし」、筆のタッチでできる「かすれ」を利用して表現できることです。
透明水彩絵の具は顔料とアラビアゴムのメディウムから作られており、透明感があり発色のよい専門家用です。先に塗った色が後から塗った絵の具に反映するといったイメージでしょうか。不透明水彩絵の具は透明水彩に比べて顔料分が多いため、塗り重ねによって下の色を覆いかくすような表現ができます。
また、アクリル絵の具という言葉も出てきますが、これは顔料とアクリル樹脂を練り合わせてつくられています。